「お前がばらし屋か?」
......ほう。この方はばらし屋さんに興味のある方。でも、関係はあるけどさ、俺にばらしはできません。
「違いますけど」
「嘘をつくんじゃねぇ!!」
いやいや、おっさん。こっちは正直に言ってるんですって......OTL この人今コーフンしてるから、そろそろ発砲しそうだね。
これは先手必勝かな?...自分のマンションで使うとは思わなかったよ......
「嘘はついてないよ。......うざいから消えようか、おっさん」
ガターーンッ
思いっ切りひじを腹に打ち込んでみた。予想通り、おっさんは後ろの壁に直撃して、手から銃がこぼれた。
それを満面の笑みで取ってやる。......恐怖の顔ってキモイなぁ。
「一人で乗り込んで人違いしてさ。ここ、普通の人が住んでる所だから、銃発砲しようとしちゃダメっしょ。そんでもって、ばらし屋は私じゃないから。今は......やすらかに眠ってくれる?」
無表情で私は銃を発砲した。まあ、音がしない私物の銃に変えたんで、外にはバレません。
血は前に飛ばないよ。だって、エレベーターが閉まる直前で、ドアの外から発砲したしね。
私はおもむろにケータイを取り出して、あの人に電話をした。
「種田?今マンションのエレベーターで人死んでるから回収しといて。5分で」
『了解しました』
「よろしくー!」
とりあえず、誰かが見る前には何とかなりそうだ。......ここで人殺すとは思わなかったなぁ。
そんなことを考えながら、取り引き場所まで向かった。
・ ・ ・ ・
スバラシキ世界第3番=某有名プリンスホテルVIPルーム。ここは、けっこう取引としては有名な場所で、何回も来てるからよく分かった。夜になってから頑張ろう。うん。
『かがーやーく目ーをしてーえー』
メールだ。...亜龍じゃん。どうしたんだろ?
『タイトル:〇(≧∀≦)〇ニャッピー 本文 HELLO。亜龍だよー。いつもの場所にいるんできてちょ(≧∀≦)』
......集合メールかよ!!まあ、ちょうどここから近いし、さっさと行きますかね。
私は集合場所まで歩き出した。
あ。そういえば、最近バラシ屋から連絡ないな。...生きてるかな?
快晴の空の下を、考え事をしながら歩き続けた。
[雅孝]
「何か最近いろいろな事があって、疲れたな・・・」と
思ったことを口にしてみる。殺風景な部屋に虚しく声が響く。
何気なくテレビをつけると真面目な顔でニュースを読み上げているキャスターが映った。
ほぅ・・・病院で殺人があったのか・・・ご丁寧に肉片でピラミッドまで作ってあるとは
う〜む愉快な類かな・・・まぁ、犯人の心理なんて知らないが
とりあえずナイフでも研ぎますか・・・けっこうな数だけど・・・砥石を出してっと
しかし、皆の中で自分が一番いびつなんだよな・・・なんだかこのままいくとかなり面倒な事になっていきそうに感じるのは気のせいかなぁ。
そういえば竹郎君退院したんだっけか・・・そして誰かにつけられたとかなんとか・・・
などと考えているとケータイが鳴った。
亜龍君からか えーと いつもの場所に来いか・・・
ナイフやら砥石やらをかたづけて、部屋着から外出用の服に着がえた。
あぁ、そうだ竹郎君に何かおごってもらおう
と思いつつ家を出た。
[竹郎]
男が慌てた様子でビルから駆け出してくる。
そのビルは、どこにでもある何の変哲もない普通にビルだ。
そして男は、そこに立つ一人のサラリーマン姿の人に声をかけた。
「・・・この人を見かけなかったですか?」
男は写真をちらつかせながら、そう問いかけた。
「ああ、その人ならよく覚えてますよ。なにしろ、走りながら私を突き飛ばして逃げていきましたから」
「どちらへ行きましたか?」
「あちらの方向に走っていきましたよ」
「ご協力ありがとう」
そして、男はそのサラリーマン姿の人の言った方向へ走り去っていった。
・・・そのことが間違っていると知らずに。
・・・やっと撒けたか・・・。
殺されなくて良かったよ。
・・・偶然サラリーマンの服が入ってて助かったよ。
にしても俺なんか狙うんじゃなくて、もっと有名な奴狙えばいいのに。
例えば、裏社会の一部で有名な『バラシ屋』とか『処理屋』とか。
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