痛く感じなければいい話なのに・・・。所詮そんなこともできないバカだったと言うわけだ。
「おやっ、もう動かなくなってしまいましたか・・・。早いですね。」
・・・と言っている俺もそろそろ意識がなくなってきた。
そういえば幼稚園の頃、俺はよくいじめられてたな・・・。
あの頃の俺は本当に軟弱で見ていられなかった。
なぜか小学校の入学式が思い出される。あの時俺は非常に浮いていた・・・・・・っておい、これってまさか走馬灯か?
いや〜本当にそういうのあるんだな。
こういうのは経験あるのみだ。
まあこんなのも悪くないかな、死ぬ前だし。

ガラッ!と俺のいる図書室の扉が勢いよく開いた。

亜龍さんと鳴葉さんだった。
声をかけようと思ったが、俺の体はもう思うように動かなくなっていた。
走馬灯もラストにさしかかっていた。
思い出される高校の入学式、球技大会・・・そして・・・先ほどテストが返ってきたシーン。
自殺ってやっぱ自分でやらんといかんな。
他人ごときにやられるのはプライドが傷つく。
うん。今度生まれ変われたとしたら、そのことを忘れないでおこう。
ああ、もう意識が消える・・・。

――死ぬってこういうことか・・・。

[亜龍]

「あれ・・・?なんか凄いことになってる人がいるんだけど・・・」
「死体?死体!?しゅっけつたりょーで死亡♥♥を希望してるよ」
僕と鳴葉ちゃんが『ドキドキ♥図書室で殺人事件!?』ゴッコをしようと図書室に向かったら、中で2人倒れていらした。
1人は吐血して胸部からの出血中。もう1人は・・・げ・・・竹郎だ。
先に刺されたっぽい竹郎もそれなりに出血中。よし。ほっとこう!
「亜龍、何考えてるのかわかりたくないけど、救急車呼ばなきゃ死ぬよ、2人共」
「えー・・・。こっちの黒い人は助けてあげてもいーんだけどなぁー」
「だけど、竹朗と亜龍ってまだ契約してないよね。」
「けーやく?」
「うん。竹郎が死んだら亜龍に解剖させますって契約」
「してないよ」
「そうでしょ?勝手に解剖したら、捕まって、未来で解剖できる可能性が消えちゃうよ」
「それはだめだ!!竹郎1人の為に僕の未来を汚せないよ!」
「じゃ、救急車呼ぼっか」
「お・・・う?」
『あーいーとーゆーきだけーがとーもだーち♪』
某あんぱんアニメの主題歌が静かな図書室に流れた。
もう。緊張感ない音楽だなぁ。何処から流れてるんだよぅ。
「・・・鳴葉ちゃんどうしたの??」
見ると、鳴葉ちゃんが冷めた瞳で僕のことを見ていた。
「携帯鳴ってるよ」
「あ゛」
着メロを変えたことを完全に忘れていたよ。
僕は携帯をポケットから取り出した。
画面には『メール受信したぜ、コンニャロ』の文字が。
メールは・・・雅孝君からだ。
応急手当をしだした鳴葉ちゃんを気にしつつ、メールを開いた。
『タイトル:死体発見    本文:理科資料室に死体有り。先程死んだ』
ほっほーう。今死んだばっかりねぇ・・・。っつーことは、・・・ふふふ・・・。
「鳴葉ちゃん、まだ二人共致死量まで血ぃ出てないから大丈夫だよ♥5分ぐらいして、竹郎の顔が青くなったら救急車呼んでね。呼んだら理科室まで来てネ♥」
「え・・・ちょっと亜龍?私、5分も死にかけてる人と一緒にいるの?」
「・・・ごめんネー!!」
ちょっと困ったけど鳴葉ちゃんをおいて僕は雅孝君のいる理科資料室に向かった。

ガラッ

「教えてくれてありがとネ、雅孝君!はい、お礼 」
「どうも」
理科資料室に入ると、血まみれの男の子の死体と雅孝君がいた。



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