・・・とすると、犯人は2人だったのか?
う〜ん・・・ 1人目は最初、両刃で何回も刺していたが、後から来た奴が、じれったいので1人目を押し退けて片刃で3,4回刺して殺した。
・・・完璧じゃん。
でも何でわざわざ俺を刺しに来たんだ?
・・・あっ、そっか、もう1人の奴に自分の獲物を殺されたから、殺したりなくて、もう1人の奴に片刃のナイフを貸してもらって、誰かを殺そうと考えてたんだ。で、ちょうどいい所に俺がいたから俺を刺したっつうことかな。
うん。これで話が合う。
これで正解なんだろう。
でも・・・やっぱりいろいろと確認しとくべきかな・・・。

「亜龍さん。そこらへんに俺のかばんありますか?」
「・・・あるけど、どうかした?さっきから難しい顔して何か考えてるみたいだったけど。」
「ちょっとした仮説を思いついたんです。あ、俺のかばんとってくれますか?」
「・・・はい。で、仮説って何?」
「北崎を殺した奴は2人いて、これは計画殺人だったということです。・・・で、俺はそのとばっちりを受けた、と・・・。」
「へぇ・・・。もうちょい詳しく言って。」
「1人目の犯人が、昼頃北崎のかばんの中から薬を抜き出し、その後、帰る直前に北崎の持ってきた薬によく似た薬・・・まあようするに睡眠薬ですけど・・・をかばんに戻した。で、北崎が飲んで眠った所を2人目の犯人・・・俺を刺した奴のことです・・・そいつが北崎を理科準備室に運び、そこで両刃のナイフで何回も刺した。で、後からやってきた1人目の犯人がそいつの行動を見てじれったく思い、自分の持っていた片刃のナイフで3,4回刺したってことです。けど俺を刺した奴はそれが気に入らなかった。なぜならこいつは殺人を楽しんでやっていたから。んで、殺し足りないから、1人目の犯人に片刃のナイフを借りて獲物がいないか探し回っていたんですよ。そこにちょうどいたのが俺。で、そんなわけで刺されたっつうこと。」
「・・・説明長すぎ。」
「・・・はいはい。」

そこで俺は自分のかばんを開け、ゴソゴソやりながらノートパソコンを取り出した。

「・・・そんなのいつも持ち歩いてんの?」
「ああ、そうだよ。」

そして俺はアダプタとか取り付けてパソコンを立ち上げた。

「・・・で、何やんの?」
「・・・調べ物。」
と言いながら俺は県警のページを開き、パスワードを入力し目的の所に入った。

「・・・竹郎、何であんたが県警のパスワード知ってんだよ。」
「企業秘密。あっ、企業じゃないか・・・。まあ想像できると思うけど。」
俺の作ったパスワード発見ツールで分かったんだけどね・・・。
えーっと、これかなっと。
よしっ、ここをこうして・・・。

「できた。予想通りだったみたいだ。」
「何が?」
「一応、ここ1ヶ月で起きた殺人事件と失踪事件の場所を、この地図に書きこんでみた。」
「で?」
「見て分かると思うけど・・・。」
「ああ、なんか名古屋市内でまんべんなく均等に起きてるのに、市外でまったく起きてないね。」
「そうそう。で、他にも日時が近いのに離れたとこで同じようなのが起きてる。っつうことは、もしかしたら、これは裏で巨大な組織が動いてんのかも・・・。」
「興味な〜い。」
「そんな・・・。でも亜龍さん、こういうの面白いですよ。」
「めんどい。」
しゃーない。こういう時は鳴葉さんに手回して頼んでもらうしかないか・・・。
はあ、キャラCD10枚だろうな・・・。

「ヒマだし、北崎君もう一回見てくるねー。」
と言って亜龍さんは病室から出ていった。
そんなにヒマかなぁ。


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