「...はぁ」とため息をつく竹郎に思わず苦笑した。
たいてい、こういう場合は竹郎が大変な事になるから。...まぁ、今もなってるけど。
また沈黙が走った。とりあえず、やる事がないから本でも読んでおこうかな。
...あれ。そういえば竹郎って黒いの刺したんだよね。言い忘れてた、あの事。今言っとくか。
「あのさー」
「......何?」
「あんた、黒いのにナイフ刺したじゃん」
「そうだけど」
「あの人死んだら、あんた殺人者って事になるよね?」
「.........あ゛」
だろうね。コイツは亜龍と一緒で、後の事を考えないクセがあるんだ。......その処理はいつも私。
「犯人さんがあんたを刺した...つまり、あんたも犯人さんを刺したナイフは方刃のやつ。
それから犯人のポッケから両刃のナイフ。今一応持ってるんだけど......どうする?また私がいいようにすべての事を処理しましょうか?勇気のない自殺願望者さん?」
「...はい」
「よし。今回はちとケースが大きいから...キャラCD5枚で手を打とう」
「よろしくお願いします」
「何がお願いしますなのーーーーーー? 」
ガラガラと勢いをつけて入ってきたのは、亜龍と雅さんだった。
亜龍にこにこしてる。......こりゃ何かしそうだね。あーあ...大変だこりゃー
「2人共遅かったね」
「ちょっと死体を発見したからね」
「雅孝君と少し観察してから来たんだよ♡」
「そう」
「ていうか竹郎さー。死ぬのはいいケド、僕とケーヤクしてからじゃないとっ」
「わざわざ死のうとして生き残るなんて......最大の阿呆だな」
「竹郎の阿呆アホー」
「阿呆アホ言うなーーー!!」
竹郎が亜龍にツっこんでる。......寿命縮んだな、こいつ。本当に阿呆だ。
そういえば、2つのナイフ見せてないね。亜龍は今遊んでるから、雅さんにしよう。
「雅さん」
「何?」
「竹郎を刺した奴のポケットから、一本の両刃ナイフ。あと刺した片刃のナイフが一本」
「見せて」
「即答だね...はい」
ビニール袋に入ってるナイフをそれぞれ渡した。すごく楽しそうに雅さんが見てる。
血が生々しくこびり付いているナイフが、袋の中でゆれる。
「何々ー!?」
竹郎と遊ぶのにあきたのか、亜龍はナイフをのぞき込んだ。
「殺人に使われたナイフ。片刃と両刃があるんだ。いつも通り処理しようと思って」
「へーぇ やっぱ鳴葉ちゃんはスピードが違うっ 」
どんっ
しょうげきが来たと思ったら、やっぱり亜龍が抱きついてきていた。...なれたけどね。
「これ血が変色しまくってる」
「そうなんだ。まぁ連続殺人事件だからね」
「で...どうするの?」
「杉ノ坂はうちの配下だから、とりあえず院長とこの後話」
「警察は?」
「問題ない。どーにでもできるから」
雅さんの顔がどんどん楽しくなってく。まぁ...こういうの好きだからなぁ。
竹郎はナイフにらんでるし、亜龍は抱きついたままだし。......あ。
「黒い奴の部屋行ってないじゃん」
「「「へ?」」」
3人そろって、何その気の抜けた返事。こっちまで気ィ抜けるじゃん。やめてくれ。
「私、今から院長の所行ってくる」
「いってらっしゃーい♡僕はこの阿呆とケーヤクしてるから 」
「はいはーい」
ガラガラと音をたてて戸をしめ、院長のところへ向かった。早く処理しないと......
[雅孝]
戸が閉まる音を聞き終え、思った。もう少し亜龍君と鳴葉君の百合シーンを見ていたかったと・・・
ベットへ視線を向けると亜龍君が竹郎君に半ば強引にケーヤクさせようとしてるのが見えた