本編〜P20〜
[亜龍] inいつもの場所
「さーてとーでかけるかぁぁぁ(´∀`)」
僕は溜め息をつくとでかける為の準備に入った。
いつもの真っ赤な服じゃなく昔特注で作った防弾&防火&防水のスーツ。
色は白。僕が制裁を与える時だけ着る色。
理由は簡単。血が奇麗に、彩やかに魅えるから。
蒼いカラコンを片目に入れ、黒いショートのウィッグをつける。
耳につけたピアスも取りはずし、黒フレームの眼鏡をかける。
うん。これで誰も僕を僕だと気付かない。
鏡の前に座り、映しだされた自分を見て、僕はそう思った。
そして、軽く化粧をすると着ていた服を鍵付き((暗証番号))ロッカーにしまうと、透明なマニュキュアを指の腹にぬった。
ん。準備万たーん。さくっと行きましょうかぁ☆
「それにしても楽しかったなぁ」
僕は部屋を出ながら静かにそう言った。
現在 P.M.11:30。
みんなが帰ってから約30分が経過した。今日はいつも通り解剖ゴッコをした。
解剖ゴッコっていうのは、つかまえてきた動物を解剖するという普通の遊びのこと。
今日は竹郎がネコとか、鳥とかつかまえてきたから、それなりに楽しかったー
・・・最初の頃は気持ち悪いって言ってた鳴葉ちゃんも最近は何も言わずに見てるからつまんないOTL
んで、その後4人でひたすらトランプをした。負けるたびに暴露話をするという罰ゲームつきで。
竹郎の暴露話ばっかで今いち面白味がなかったなー
うん。平凡ってのはスバラシい。平凡ってのは最高だネ。
僕はのどで笑うと待ち合わせ場所に向かった。
裏切り者への制裁へと
――・・・
「うわぁ。 あいかわらずでかいなぁ、ここ」
某有名プリンスホテルのロビーに入ると僕は棒読みでそう言った。
うん。何度来てもそう思うけど、このホテルは豪華スギ。キラキラしすぎて目が痛いOTL
さぁーてと、標的はVIPルームの4部屋目にいるんだっけ。くそめんどくせー。
僕は大ゲサに溜息をつき、エレベーターへと向かった。
現在P.M.12:30。2:00までには終わらせたいなぁ・・・
[鳴葉]
部屋に着いたのがPM:11:30。仕事まであと2時間15分しかない。本当に亜龍は30分前まで遊び続けた。解剖ゴッコはすごくグロい。処理屋の私だけど、人間と動物は違う。カエルとかなら分かる。でも、ネコまで行くとあまり見れない。見てはいるけど身体は硬直してたはず。竹郎はすごいよ、亜龍の気分が分かって実験体持ってくるから。....まぁ、雅さんにコーラたかられてたけど。
トランプでは亜龍が圧勝してたなぁ。うん、平和だ。
そして、あと時間限定まであと2時間になったころ、私は着替え始めた。青いこの髪もどうにかしないと。
超うす型の防弾ロンTにハーフパンツ。スニーカーに赤外線内臓のサングラスにストレートの茶パツウィッグ。
めんどくさくても、青い髪はどうにかしないとバレてしまう。パーカーと処理用具の入ったウェストポーチを持って外に出た。プリンスホテルには依頼人がいるから、一回会っておかないといけない。鈴谷様は気が短くてめんどうだ。1秒でも遅いと発砲する。......大変だねコリャ。
「眠いけど、頑張ろうか」
少し前に邪魔した奴がいたことがある。そいつはある宗教団体の信者だった。
俺が教祖を殺して処理しようとした時に、叫びながら乱射してきた。....キモイよね。
美学がないね。バラシ屋はすごく美学を持ってる奴だと思うよ。
2,3回一緒に仕事をしたことがある。でも、会った事はない、あるはずがない。
それが、俺等の暗黙のルールだ。......生きてるはずだが、よく分からない。微妙だ。
「また仕事できるといいな」
我ながら、馬鹿な事をつぶやいたと思った瞬間だった。
○ ○ ○ ○ ○ ○
いろいろ考えながら歩いてると、プリンスホテルに着いた。まだ鈴谷様は来てないだろう。
今は待ち合わせまで25分あるPM12:35。とりあえずホテル内へ入ろう。
「すみません」
「はい?」
声をかけられた方を見たら、鈴谷様がいらした。今日はすごく早いんですね。びっくりした。
「.......取引が早くなった。あと40分後だ」
「了解しました。死体の処理でよろしいんですね?」
「ああ。よろしく頼むぜ」
そう言って彼はホテル内へ入って行った。私も少し遅れて入る。VIPルームには私が先に入る。
あと30分時間はある。今回は死体の処理だから、まだ楽なはずだった。
なのに。もう遅かった。
「.......え........」
ふいに漏れた自分の声。深夜なのににぎやかなホテルのロビー。
先頭へ
前へ 次へ
[1] [2] [3] … [20] … [27] [28] [29]
2年C組へ
トップへ