クハー、ムカツくなあ・・・ってでも良かったかも(´□`)
「僕お母さんたちのトコに行かなきゃ。じゃあね、亜龍君!」
「バーイビー良ちぃ☆気ぃつけてねー☆」
「はい、さようならっ」
僕に手を振りながら良ちぃは走ってい・・・あ、こけた・・・。
こけてもすぐに立ち上がった良ちぃは元気よくまた走り出した。
若いっていいねぇ・・・
っじゃなくて・・・危なかったあぶなかった。
これ以上良ちぃと一緒にいたらあぶなかった。
きっと僕は良ちぃの目だまをくり抜いて良ちぃのつめをはがして、良ちぃのかわをはいで良ちぃの筋をちぎって良ちぃの内臓を取り出して、良ちぃの心臓を握り潰して、良ちぃの肺を切り刻んで良ちぃの頭蓋骨をくだいて良ちぃの脳みそをぐちゃぐちゃに混ぜて良ちぃを良ちぃを良ちぃを・・・・・・
ヤバイヤバイヤバイ思考がヤバイヤバイヤバイヤバイ趣味が願望が
僕のちっぽけな理性を破壊しそうだヤバイヤバイヤバイヤバイ粉々にくだかれそうだ。
踏み込んではいけないところにいきそうだ行きそうだ生きそうだ逝きそうだ。
そこにいったら僕は二度と抜け出せなくなっちゃうあぶないあぶないあぶないあぶないあぶない
でもそれでもいいと思えるぐらい
良ちぃはあいつに似てる。そっくりうりふたつ。大好きで大切で大事で面白くて凄くて楽しくて大嫌いなあいつに。
あぁどうしようどうしようどうしようどうしよう。
分解したい
解体したい
壊したい
破りしたい
崩したい
裂きしたい
解剖したい
一度溢れだした欲望を押さえ込む方法を僕は知らない。
そんなこと母親の体の中にいるころから持ち合わせていないんだ。
だから、溢れるだけ。
『まーさかぼーくがこのー手でーきーみーに触れーるなんーてねー』
狂い出した思考を引き戻したのは携帯の着メロだった。
しかも、『仕事用』の携帯の着メロ。僕の願いが伝わったのかな☆
僕は深呼吸すると声のトーンを少し下げて電話に出た。
「はいどうも、お電話ありがとうございます。機械の分解からあんなもの、こんなものの解体までなんでもバラす ばらし屋 EARTHWORMです。お客様はどなたからのご紹介ですか。お客様IDをおつたえ下さい。当店は一限様お断りキャンペーン中です」
『・・・あいかわらず長ったらしいこと喋ってやがるな・・・バラし屋さんよぉ』
僕の耳に入ってきたのは聞き覚えのある男の人の声・・・誰だっけ?
「お客様IDをおっしゃっていただけませんと何の情報にも答えません」
『・・・one・eight・two・seven・eight・zero・five・nine・・・』
「18278059・・・ID
OK・・・橘様ですね。本日はどの様なご用件でしょうか」
脳みそをフル回転させてIDNo.と名前と顔をくっつける。
あぁ、思い出した思い出した(´□`)−З
僕は安心した後四次元ポケット(仮)からスケジュール帳を取り出すとロックをあけ開いた。
18278059・・・18278059・・・とあったあった
『ある子供を消して欲しい』
「命をですか?存在をですか?」
『子供はもう死んでるよ』
「えーっとじゃあ今回は死体の解体ということでよろしいっスね」
『ああ』
「ジャンルはどうしますか?すいか
orりんごorぶどう」
『APPLE』
ムカツクぐらい奇麗な発音が電話の向こうから聞こえた。いいなー。
僕もこれぐらい奇麗に発音できたらなぁ
「了解しました。っと橘様は今回で30回目のご利用となりますので15%OFFが使用できますがどうなさいますか?」
『別にいい。てめえの腕は信用してるからな。消して欲しい子供っつーのは今日「杉ノ坂」に運ばれた子供だ。名前は北崎良輔。いいか』
「Ofcours。了解しました。3日以内に決行いたしますので消失確認後いつもの口座にりんごコースの料金300万をふり込んでください。それでは。またのご利用お待ちしております」
『なぁバラし屋。てめえは何でこんな商売してんだ?』
切ろうとした時、フイに橘さんは聞いてきた。
僕は静かに「楽しいからです」と答えた。溢れ出てくる笑いをおさえながら。
『はっイカれてんな』
「お互い様ですよ。それでは」
橘さんの返事を待たずに、僕は電話を切った。これ以上余分なこと聞かれてもめんどいしネ。
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